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ティクーン・デボーション No.5

  • tikkunjppartner
  • 2021年3月22日
  • 読了時間: 3分

更新日:2021年4月1日

3月14日 エペソ人への手紙 5章28~32節


(28節)そのように、夫も自分の妻を自分のからだのように愛さなければなりません。自分の妻を愛する者は自分を愛しているのです。(29節)だれも自分の身を憎んだ者はいません。かえって、これを養い育てます。それはキリストが教会をそうされたのと同じです。

(30節)私たちはキリストのからだの部分だからです。(31節)「それゆえ、人は父と母を離れ、その妻と結ばれ、ふたりは一体となる。」(32節)この奥義は偉大です。私は、キリストと教会とをさして言っているのです。





・パウロは、ここで、結婚はキリストと教会の関係を奥義的に表している(32節)と説明してしますが、どのような意味において、そう言えるのでしょうか。


 まず創世記の記述を見ると、結婚とは、元来、一人であったものが分離し、さらに分離した者が再び統合される過程であるということができます。つまり、神様は、ご自分の似姿として、まずアダム(人)を創造され【one】、それからアダム(人)のあばら骨の一つを取って、もう一人のアダム(人)に似た者を作り上げました【two】。それ以降、アダム(人)は、新たに創造された者であるもう一人の人(女/イシャー)のゆえに男(イシュ)と呼ばれるようになりました。そして彼らが結ばれたとき【reunion】、女は「妻」と呼ばれるようになりました(ヘブル語では「妻」もイシャーとして表します)。


・同じように御父と御子は全く一つであったところ(ヨハネ17:5参照)、神は御子を世に遣わされました【one】。そして、十字架の死を通ることによって、教会を生み出されました【two】。それは、女が男のあばら骨から造られたように、御子のわき腹から流れ出た「血と水」によって成ったのです(ヨハネ19:34参照)。教会はキリストの血と水によって贖い取られた人々から成るからです。また、教会は、聖霊の降臨によって、目に見える形で地上に現わされました。こうして、血と水と御霊が一つになって(Ⅰヨハネ5:8参照)、教会が生み出されたのです。ヨハネは、血と水と御霊は、永遠のいのちが御子キリストの内にあることの神の証しであると述べています(Ⅰヨハネ5:7-12)が、血と水と御霊によって生まれたキリストの教会こそが、その事実を世に証しするのです。また、女が男から取られたように、教会は御子キリストから取られたものとして御子と同じ性質を持ち、「キリストの似姿」なのです(ローマ8:29、ピリピ3:21)。さらに、女が男の栄光の現れ(Ⅰコリント11:7参照)であるように、教会はキリストの栄光を映し出します。


・そうして御子キリストはついに教会と結婚のとき【reunion】を迎えます。「それゆえ、人は父と母を離れ、その妻と結ばれ、ふたりは一体となる。」という御言葉が成就するのです。それは、キリストが栄光を帯びて、万軍のみ使いと共に地上に再臨されるときに起こります(Ⅱコリント11:2、黙示19:7-9)。このとき、女が妻と呼ばれるように、教会は「花嫁」となるのです。


ここに比喩があります。当時のイスラエルの婚姻では、真夜中に花婿が訪れて、花嫁を迎えに来ます。花婿は新しく住む新居の用意ができると、花嫁を迎えに来るのです。キリストも新しく住まいの準備ができると、私たちを迎えに来てくださいます(ヨハネ14:3参照)。そして世の中が最も暗くなる真夜中に、突然、主は花嫁として整えられた教会を迎えに来てくださるのです(マタイ25:13参照)。


・「ふたりは一体となる。」もはや教会を御子キリストから引き離すことは決してできません(ローマ8:35‐39)。そして、ここで御子キリストと永遠の婚姻において結ばれる花嫁とは「完成された教会」-すなわち「新しい一人の人」-にほかなりません。つまり、私たちは、教会が御子キリストと最終的に婚姻に結ばれる前に、教会においてイスラエルのレムナントと諸国民から成るレムナントが共に固く結び合わされなければならないのです。この意味においても、私たちは「新しい一人の人」の完成に向けて、いよいよ祈ってまいりましょう!

 
 
 

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