ティクーン・ディボーション No.3
- tikkunjppartner
- 2021年2月28日
- 読了時間: 3分
更新日:2021年3月22日
3月1日 エペソ3:6
(パウロに御霊によって啓示された)その奥義とは、福音により、キリスト・イエスにあって、異邦人もまた共同の相続者となり、ともに一つのからだに連なり、ともに約束にあずかる者となるということです。3:7 私は、神の力の働きにより、自分に与えられた神の恵みの賜物によって、この福音に仕える者とされました。3:8 すべての聖徒たちのうちで一番小さな私に、この恵みが与えられたのは、私がキリストの測りがたい富を異邦人に宣べ伝え、3:9 また、万物を創造した神のうちに世々隠されていた奥義の実現が何であるかを、明らかにするためです。3:10 これは、今、天にある支配と権威とに対して、教会を通して、神の豊かな知恵が示されるためであって、3:11 私たちの主キリスト・イエスにおいて成し遂げられた神の永遠のご計画によることです。
(6節)聖霊はパウロに異邦人に関する驚くべき啓示を直接教えられました。それは、キリストにあって、異邦人も、ユダヤ人と共に、一つのからだに連なり、同じ約束にあずかり、そして共同相続人となる、ということです。「一つのからだ」とは、共にキリストのからだに連なるということであり、「同じ約束にあずかる」とは、共にアブラハム契約にあずかるということですが、ここで「共同相続人(シンクレロノーマ)となる」ことには特筆すべき意義があります。それは当時の相続法の概念で、「必ず全員一緒でなければ(全員そろってでなければ)相続が有効に生じない」ということです。つまり、異邦人にも来るべき神の御国の相続資格が与えられただけでなく、異邦人もユダヤ人も一緒でなければ(共にキリストにあって準備が備えられなければ)御国の相続が起こらない、ということなのです。
(7節~9節)パウロは、この、異邦人をユダヤ人と共に御国の共同相続人とするという「福音の奥義」の実現に仕えることこそ、自らの栄えある召し(異邦人の使徒)と考えました。そして、その目的は、何より「万物を創造した神のうちに世々隠されていた」この奥義の実現が、世界と歴史にどのように驚くべき変革あるいはトランスフォーメーションをもたらすのか、それを世界中の人々に明らかにすることだ、というのです(「目を見開いて、よ~く見よ!」という感じでしょうか)。実際、それは人類の歴史の全く新しい時代の幕開けとなり、神の輝かしい勝利の偉大な前進となるのです。
(10節~11節)さらにそのような全く新しい時代は、実に「教会」によって現わされるべきものであり、かつ「教会」によって天下に知らしめられるべきことが神の永遠のご計画によって定められている、というのです。つまり、異邦人とユダヤ人が共にイエス・キリストによって整えられ、一緒に御国を相続すべき期待を着実に前進させる場こそが「教会」であり、「教会」の存在自体が世界に対する御国の明確なメッセージなのです(「天にある支配と権威」とは「国々と諸民族の上に定められた霊的秩序」のことを指しますが、その意味はまた追ってお話しさせていただきます)。

(黙想)「共同相続人」だからこそ、異邦人出身の御国の民である私たちは、同じ異邦世界の完成のみならず、イスラエルのキリストによる完成に対しても「我が事のように」関心を寄せ続けるものでありますし、逆もまた同様です。こうして両者が「互いの」救いを、御国の相続をもたらすものとして熱く祈り合うことができますように。また、私たちは、「教会」こそがそのような福音の奥義を十全に現わすものとして回復されることを祈ります。そのためにも、メシアニックジュ―が「教会」にあって占めるべき正当かつユニークな立ち位置が回復され、こうして御国を相続する不可欠のパートナーとして彼らを教会に迎え入れることを目指す「TJCⅡ運動」(Toward the Jerusalem Counsel Ⅱ)が大いに祝福され、用いられるように祈ります。
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